不揃いの木を組む
小川三夫著、草思社
★★★★☆
2001/07/31 掲載

宮大工である著者は鵤工舎という工人集団を設立し、26人の宮大工を目指す若者を育てている。掃除と食事係から始まり修業の年限は10年。ゆっくり時間をかけて体に技がしみこむまで修業を続ける。宮大工が造る建物は100年、200年後を考えた仕事であり、規格化されたものを組み立てるのではなく、不揃いのものを組み立てて造る。鵤工舎のそれそれが個性を持つ不揃いの若者達も小川さんに手によって成長していく。