2月24日、相馬村農協女性部で『元気で長生き』という題で講演を行いました。 男に比べて長生きをする女性が相手でしたが、さらに長生きをするにはどうしたらいいか、 メタボリックシンドロームを絡めてお話しました。
講演の最後に、聴衆の皆さんから質問がありました。大抵の質問にあわてることはないのですが、 その時は言葉に詰まってしまいました。そして、すごく重要なことなんだなぁと思いました。 簡単にいうと、「先生の夢は何ですか?」という質問でした。 55歳の男に向かって、「夢は何ですか?」という質問は全く予想していませんでした。 ここ2年間は非常に忙しい毎日を送っていましたので、とても、 自分の将来のことをゆっくり考えるような余裕もありませんでした。
CDで音楽を聴く時間も少なくなってしまいました。本を読む時間もなくなりました。 気持ちの余裕がなくなっているのが自分でも分かります。診療にも現れているのかも知れません。 子どもたちの年を数えてみました。長男は予備校に入るために仙台へ行ったのが11年前で、今年は29歳になります。 長女も子どもだ子どもだと思っていましたが26歳になってしまいました。 次男は、この前、成人式の話をしたなと思っていたらもう22歳です。 少し自分の時間を持って、自分の将来を考えて見なければと思いました。
相馬のりんごジュースや星もち(星と森のロマントピアですから、干しもちではない)をもらってきましたが、 『先生の夢は何ですか?』 が一番の収穫でした。 ありがとうございました。
第44号より