アメリカ医療の光と影
李 啓充著、医学書院
★★★★☆
2001/02/27 掲載

医療過誤防止からマネジドケアまでという副題が付いています。アメリカでは医療事故が起こるとそれを明らかにして徹底的に検証し、再発を防止するのが通常らしい。しかし、それにも関わらずアメリカでも医療事故は起こっています。また、医療費高騰に悩むアメリカでは受診抑制のためにマネジドケアという手法が取り入れられている。ある保険会社の「標準的入院期間」を挙げると、乳がん手術1日、脳卒中1日、肺炎2日、心筋梗塞4日で、これを越える入院については入院料給付は拒否されるという。