サクラを救え 「ソメイヨシノ寿命60年説」に挑む男たち
梅原 猛著、光文社
★★★★★
2001/05/21 掲載

多くの弘前市民は毎年春になると「ソメイヨシノ」が弘前公園を埋めつくすのは当然のことのように思っているだろう。地元の新聞で弘前公園の桜のことは多少は知っていたが、その陰には興味深い物語があった。桜の木の剪定とリンゴの木の剪定とに相通じるものがあり、「お城とさくらとりんごの町」である弘前には何か必然的なものを感じた。知っている名前が時々出てくるので、本は一気に読みきってしまった。桜が満開の時期にしか公園へ行くことはないが、これからはいつ行っても興味を持って弘前公園を散策できそうだ。