9月から柴田ひとみさんと西谷鮎子さんがアルバイトとして働いています。二人とも、弘前市医師会准看護学院の1年生ですが、フレッシュマンじゃなかったフレッシュウーマンというわけではありません。 医師会准看護学院では「社会人入学」という制度を設けました。一旦、社会に出て働いた経験がある人で、看護師になろうとする人たちを受け入れる制度です。柴田さんと西谷さんは、この制度で入学しました。何歳くらいか気になる人がいると思いますので、ヒントを一つ。私には30違いのかわいい娘がいますが、二人とも私の娘と同じ年です。

柴田ひとみさん

お盆過ぎに、准看護学院1年生に消化器の講義に出かけました。その時、学院の先生からもらった名簿を見て、医療機関で働いていない人たちが3分の1くらいいることを知りました。弘前市医師会准看護学院は、午後に授業を行う定時制の看護学校です。つまり、午前中はどこかの医療機関で働きながら勉強することを原則としています。医療機関で患者さんと接しながら勉強することで、勉学の動機づけを強くすることができます。しかし、現状では、せっかく看護師になろうとして入学したのに、医療機関で働く機会がない人が少なくありません。そこで、学生を1人採用したいと学院にお願いしたところ、学院の先生は2人を推薦してきたのでした。どちらかを選べと言われても、勉強する機会を与えようとして推薦をお願いした方としては、とても1人に絞ることができず、2人を採用することにしました。

西谷鮎子さん

柴田さんは、コンビニで仕事をした後、介護の仕事をしていました。西谷さんは、6年間、保育士として働いてきました。二人とも、人を相手にする仕事をしていた上で看護師になるという方向転換をしました。細かいことは聞いてはいませんが、さらに専門的な知識と技術を身につけて人に接する仕事をしたいと思ったのだと解釈しています。朝早くから出勤して、さすがに職業経験があるためか落ち着いて仕事をしています。二人の希望が叶えられるように手助けできればと思っています。

准看の免許もありませんので、注射など医療行為はできません。朝の診療の準備、患者さんの誘導、内視鏡検査の準備や介助、内服薬の準備、仕事はたくさんあります。医院で働いていると、患者さんと接することで、本だけでなく実際を経験しながら勉強することができます。このようにして得た知識は本当の知識として身につきます。2年後には准看護師になります。ご期待下さい。その日のために、ご協力をお願いいたします。

小堀未希さん

先日、胃内視鏡検査を行いながら、食道と胃の粘膜の解剖を勉強しました。食道と胃の境界ははっきりしていますので、「この違いは?」と西谷さんに聞くと、「・・・・。」。まだ習っていないようでした。一緒に介助していた高等看護学院2年生の小堀未希さんに振ると、「食道は扁平上皮、胃は円柱上皮です。」と的確な答えが返ってきました。

清野法子さんは、来年2月の看護師国家試験に再チャレンジします。尾野真紀さんは、八戸看護専門学校と放送大学で勉強して、2年後の看護師国家試験を目指しています。井上真利子婦長と菊池千枝さんは2月の看護師国家試験合格で戦列を離れましたが、再び勉強する人たちが増えて活気づきそうです。