3月9日、仙台で日本糖尿病療養指導士の学科試験がありました。糖尿病の管理や指導を実際に行い、その実績を提出して認められると、学科試験を受けることができます。沢田内科医院には約420人の糖尿病の患者さんが通院しています。ですから、普通に仕事をしていれば十分な実績を提出することは簡単です。
糖尿病療養指導士を目指している小堀さんは、糖尿病患者さんに療養のためのミニレクチャーをしています。患者さんが糖尿病のことを理解して、自分で糖尿病に対処できるようにすることが目的です。眼底カメラで写真を撮ったり、ハンマーや音叉を使って神経障害がないか検査もしています。足を触って動脈が詰まってないかどうかを判断し、場合によっては血液脈波検査も行います。もちろん水虫など皮膚の病気がないかなど足病変の観察もします。
このような実技ができるようになり、実績レポートを提出してパスすると学科試験を受けることができるのです。前にも書きましたが、この試験の合格率は66%とかなり厳しいものです。頑張り屋の未希さんは勉強も完ぺきでした。試験を受けた感触で、「絶対合格した」と確信しています。青森県からは年に6〜10人合格しています。この試験内容は、ごく普通の内科医が持っている糖尿病の知識を遥かに超えています。この試験を通った糖尿病療養指導士はそれくらいの実力があるのです。5月に発表のようですが、待つまでもありません。
来年は3人ほど受けると私は思っています。4月からは実際に受験した未希先生が定期的に糖尿病講座を開いて試験に備えることになっていますので、みなさんご期待下さい。宇野洋子さんは青森地域糖尿病療養指導士です。沢田内科医院には糖尿病のエキスパートがだんだん増えてきています。
第80号より