昨年4月から基本健診がなくなり、メタボリックシンドロームの人を拾い上げる特定健診に変わりました。弘前市国保の特定健診は、これまでの基本健診よりも充実した健診内容になりました。しかし、勤め人の奥さんなど社会保険家族の人たちは、昨年までは基本健診を受けることができましたが、弘前市の特定健診は受けることができなくなりました。残念なことですが、社会保険家族としての特定健診内容は貧弱なものになってしまいました。この健診は、弘前市国保の保険証と「受診券」がないと受けられません。昨年夏に市役所から送られた「受診券」を失くした人がたくさんいました。再発行してもらうことができますが、再発行を依頼する自分の手間だけでなく、印刷代や送料もかかりますし、市役所の担当の人にも余計な仕事をさせることになります。
弘前市国保の「受診券」には、自己負担が500円と書かれています。たった500円だからと思った人も多いと思います。実は、自己負担が500円ですが、健診全体の料金は約10,000円なのです。つまり、10,000円の健診を500円払えば受けられるのです。「10,000円相当の健診を自己負担500円で受けられる」、という内容がはっきり書かれていれば、「受診券」を捨ててしまう人は少なくなるのではないかと思いました。そこで、弘前市国保年金課に、受診券にそのように書くように提案しました。係りの人も再発行の手間が省けますので、きっと実現すると思います。
特定健診の受診率は、基本健診に比べて低くなりました。 新しい制度で混乱していたことが原因でしたが、これに伴って、胃や大腸などのがん検診を受診した人も少なくなってしまいました。 特定健診を受ける時は、同時にがん検診を受けることを勧めます。 ぜひ、がん検診を受けて下さい。特定健診とがん検診は市内の医療機関と弘前市医師会健診センターなどで受けることができます。 特に、弘前市医師会健診センターでは乳がんと子宮がん検診を同時に受けることができますし、女性だけの健診日も設けています。 弘前市医師会健診センターの電話は39-6611ですので、気軽にご相談下さい。
今年は4月下旬に「受診券」が弘前市から送られる予定です。そして、5月から健診を受けることができます。つまり、4月中は特定健診を受けられないということです。これでも昨年に比べて改善されましたが、弘前市には、もう少し工夫して、1年を通して都合のいい時に受けられるようにしてもらいたいものです。とにかく、「受診券」が送られてきたら、捨てたりしないで特定健診を受けて下さい。10,000円の価値があるのですから。これで病気が見つかれば、もっともっと価値があることになります。
第50号より