平成27年も特に事故もなく終わりました。例年、診療最終日の12月28日に忘年会を開いてその年の締めとしています。3月に准看護学科に入学した丸岡美穂子さんと清掃を担当する山城ゆかりさんが加わりました。途中で退職した人はいませんでした。
通院する患者さんの数が多くなっています。それに伴って待ち時間が長くなっています。いろいろな工夫を重ねているのですが、なかなか効果的な待ち時間の短縮ができません。とにかく、ひとりずつ診察するのですからこれを短くすることができないのです。月、火、木の3日は夕方まで診療していますが、昼休みをゆっくり取れる日はありませんでした。職員も昼休みは交代で取っています。きっと、労働基準法違反でしょう。
平成25年に慢性胃炎をともなったピロリ菌感染症が保険適応になりました。そのため、この2年はピロリ菌の検査件数が多く、外来業務が忙しくなりました。昨年1年間にピロリ菌の検査は約1,000人に約2,100回行いました。毎日何回もピロリ菌の検査をしていますので、通院している人たちには、ピロリ菌という言葉が自然に耳に入って行っていることと思います。
弘前市役所の会議や医師会の仕事で、昼や夕方の診療を制限することが度々ありました。そんな時は、内視鏡検査などを少なくしたり、出かけることを予告するお知らせを出すのですが、長く待ってもらったことが少なくありませんでした。医師会の仕事は主に夜に計画されていますが、医師会以外の仕事はどうしても昼に設定されます。立場上、この状態は今年も続きます。
忘年会ですので、その年のことで頭の中に残っていることを話すのですが、こんなことを話しました。ただ、忘れ去ってしまいたいと思っていることではありません。私の出身医局である弘前大学消化器血液内科は、忘年会ではなく『惜年会』と呼んでいます。その年の出来事を忘れ去るのではなく、去ってしまうのが惜しい年になるようにという願いが込められています。私も『忘年会』でなく『惜年会』の方が好きです。
忘年会では、ひとりずつ立ち上がって、今年の反省や来年の抱負を述べるのが恒例です。中華料理を食べながらゲームをしたり、楽しく過ごしました。忘年会では夜勤の当番以外は全員そろって写真を撮ることにしています。今年は、斉藤優香さんが夜勤、西谷鮎子さんが産休で写真には写っていません。
第91号より