今回のニュースレターは、弘前市医師会看護専門学校の特集号になってしまいました。最近の私の活動内容がそのまま反映されてしまったためです。
私は弘前市医師会では副会長を務めています。副会長は3人いますので、担当を分担しています。私の担当は、健診と検査、看護専門学校、医師会の人事や経理、産業保健、感染症、救急災害など多岐に渡っています。
その中でも、看護専門学校は看護師養成という大きな役割がありますので、責任重大です。弘前市内には看護学科を持つ4年制大学が3つあり、入学定員は200人です。入学する全員が弘前市やその周辺の出身者ではありませんが、看護師を志望する学生の多くが大学を目指すようになりました。
弘前市内の医療機関ではまだまだ看護師は不足していますので、看護師養成はこのまま続ける必要があります。しかし、高校卒業者数は年々減少しています。このような状況の中で、弘前市医師会看護専門学校では定員どおりの入学者数を確保することが年々難しくなってきています。
そこで、医師会では社会人経験がある人で、看護師になりたいという希望がある人に入学の機会を提供しています。欧米に比べて、日本は学び直しのために4年制大学に入る人は少ないと言われています。一方、看護専門学校に入学する社会人の数は多くなってきています。弘前市看護専門学校でも、入学者に占める社会人経験者は多くなり、現在は約4割となっています。
高校生には進路指導の先生方を通して情報を提供できますが、社会人が看護師になれるという情報を提供する場は限られています。そこで、多くの人に知ってもらうために、ホームページや新聞などいろいろな手段で広報に努めています。
勉強からしばらく遠ざかっている社会人は、入学後に勉強について行けるか不安に思っている人が少なくありません。しかし、社会人枠で入学した学生には、看護師になるという強い動機づけがあります。そのためでしょう、多くの学生は優秀な成績を収めています。
弘前市医師会看護専門学校は、開業医が自分たちの医院の看護師を確保するために開設されたという歴史があります。その流れの中にありますので、現在でも働きながら勉強するという特徴があります。准看護学科は午前中や夜にアルバイトができます。看護学科の学生は准看護師として日中は働きます。医師会では経済的な理由で看護師になるのを諦めることがないように十分にサポートしています。
学び直して看護師になりたいという人は、弘前市医師会看護専門学校にご連絡下さい。
第110号より