9月25日撮影

こんなに長引くとは思わなかった。パソコンのキーボードを打つと左手の指が痛くて原稿を書けなかった。ということで、今回のニュースレターは予定よりも2週間ほど遅れての発行となり、言い訳の文章を書いている次第です。

8月25日の夕方、家の外では大きな蜂が飛び回っていました。気を付けなければと思っていた時に、私をめがけて飛んできました。避けようとした瞬間、還暦を迎えた初老の私は平衡感覚を失ってしまいました。持っていた携帯は落としませんでしたが、地球と衝突した左腕と左手に痛みがありました。

腫れてはきましたが関節を動かしても痛みはなく、ちょっとした打撲だなと、なんちゃって整形外科医は診断しました。その後、皮下出血が広がり腫れが2日間続きました。患者さんには見えないように左手を隠しながらの診察でした。内視鏡検査は痛みがあってちょっとつらかった。

9月3日になっても痛みが取れません。夕方に左手首の写真を撮って見ました。なんと、手首の骨にひびが入っているではないか!! 早速、本物の整形外科医にレントゲン写真をメールで送りました。彼が言うには、「整形外科には、『ひび』という言葉はない、これは骨折だ!」とのこと。

翌日、大学同期の山内整形外科へ行きました。そばにいた看護師が写真を見て、「これはギプスですね」と。よく見ると、骨折した線が関節まで達していました。場合によっては骨がずれて固定され、痛みがずっと残るらしいのです。協議の結果、わがままな患者の意見を無理やり通して、ギプス固定だけは許してもらいました。主治医は車で帰ろうとする私に玄関で、「ちゃんと固定してるんだよ!!」とダメ押しです。看護師が見てもギプスが必要なのに、腕がきつくなると固定器具外すと思ったからでしょう。

この固定器具は圧迫感があり、どうしても外したくなります。朝、目が覚めると、外した記憶がないのに枕元に置かれていることがありました。これが取り外しが出来ないギプスだったらと思うとゾッとすることがあります。まだ、経過観察の写真は撮っていませんが、経過は良好でしょう。

外来診察にはほとんど支障はありません。問題は内視鏡検査でした。胃の内視鏡検査は単純でそれほど細かい技術は要りません。しかし、大腸内視鏡検査は微妙な技が必要なことが分かりました。本来、左手で行っている微妙な操作を右手で行いました。頭の中ではちゃんと理解していて、同じことを右手で行っているつもりなのですが、なかなか上手く行かないことがありました。そうすると、痛みも忘れて、自然に左手が動いてしまうのです。夕方になると、左手首の腫れがひどくなるのが分かります。

1ヶ月近くになるので、ようやくキーボードを打てるようになりました。文明の利器を手に入れてしまった私は、どうしても手書きで原稿を書く気になれませんでした。きっと漢字も書けなくなっているんだろうなぁ。でも、これで老後にやることが一つ分かりました。筆で書く漢字の練習です。

以上、ニュースレターの発行が遅れた言い訳でした。