これまでも電子カルテを使うことを何回か考えてきました。しかし、現在使っている紙カルテの良さを捨て切れず、導入に踏み切れませんでした。でも、今回は違います。電子カルテにすることに決めました。

昨年11月頃からです、私には昼休みの時間がなくなりました。最大の原因は患者さんがたくさん来てくれることです。その次が、書類が多くなったことです。患者さんの待ち時間を短くするためにいろいろなことを試して実行してきました。職員も増やしてきました。でも、待ち時間は短くはなっていません。むしろ長くなっています。

これは私がやることが多くなっているからです。必ず私のところを通らなければ物事は進みません。内視鏡検査数も増えています。いくら事務員や看護師を増やしても、私のところで時間がかかっているのです。

特定健診やがん検診などが増えると、書類を処理する時間が無視できなくなってきました。診察が終わった後に、検査の指示を出したり、薬の処方などにかなりの時間がかかります。これを自分でやっているのでは、いくら時間があっても足りません。

そこで、できるだけ私がやることを少なくするために電子カルテを使うことを決心しました。電子カルテへの入力をそばにいる看護師が行うことで、私は実際の診察だけに専念できます。指示や書類処理の時間を、1人1分短くすると1日に1時間から2時間短くすることができます。実際に患者さんと対面している時間を短くするのではなく、患者さんが診察室を出てからの時間が短くなるのですから、診察が粗雑になることはありません。

私のそばで電子カルテに入力するのは事務員ではなく看護師です。診察内容がより良く分かるからです。休暇や勤務体制の関係から、看護師全員がパソコンを操作できるようにします。そのため、キーボード入力ができなければ沢田内科医院で働き続けることができないと職員には話しています。