医院でのこぼれ話
医院の事務の仕事をしている私の妹は、食事制限することでメタボ体型を少し修正した。 複数の筋から、「最近やせた」という情報が耳に入ってくるので本当のようだ。 外来で、「やせる薬が欲しいんですが。」とよく言われるので、 「やせる薬ができれば、事務の人に1番先にやります。 薬があるかどうか、見れば分かるでしょう。」といつも答えています。
カロリーを少なくして体重を落とすように指導しているメタボ体型の山田さん(仮名)も、やせ薬が欲しいと言っていた一人でした。
その山田さんが、診療中に、
- 山田さん
- 「先生、とうとう、やせ薬が完成したんですね。」
- 私
- 「どうして?」
- 山田さん
- 「事務の女の人がやせましたねぇ。」
- 私
- 「あれは、食事制限してやせたんで、やせ薬を飲んだんではない。」
- 山田さん
- 「そうなんですか・・・・。カロリーを少なくするしかないんですか・・・・。やせ薬を飲んだのかと・・・・。」
- 私
- 「地道にやるしかないんです。」
- 山田さん
- 「先生、やせ薬が完成したら、ひとつ、頼みますよ。」
と言いながら、診察室から出て行きました。どこまでも、薬に頼ろうとする山田さんでした。
ニュースレター
第47号より
第47号より