インフルエンザウイルスは当然のことですが感染します。ですから、家族の中で次々と感染してしまいます。でも、考え方によると家族がみんなインフルエンザに罹るというのは幸せの証拠です。
外来で、「孫から移ったみたいです」という人には、「それは幸せなことですよ! 幸せな家庭生活を送っているということですよ!」と言います。「インフルエンザを移してもらいたくても、孫が近くにいない人がいっぱいいるんですよ!」、「ここ何日かは体がきついかも知れませんけど、長い目で見れば幸せなことなんです!」と。多くの人は、「そう考えると、インフルエンザに罹ってもいいですね」と応えてくれます。
ピロリ菌感染も同じです。ピロリ菌の感染の8割は5歳前に、家庭内で感染すると言われています。親がピロリ菌に感染している時は、子どもも感染していることがあります。お父さんにピロリ菌がいて子どもにもいた場合には、「小さい頃に、お父さんにいっぱいめごがられた証拠だからね!」と。逆にいなかった場合は、「お父さんにあまりめごがられなかったのかなぁ・・・」と。
インフルエンザもピロリ菌も病気ですから、感染するのはいいことではありませんが、考え方で幸せな気持ちにもなるんだと思っています。
ニュースレター
第104号より
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