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この8月に看護学士を授与された小堀未希さんが東奥日報の「キラリ輝く」で紹介されました。大学の看護学部を卒業した看護師にはごく普通のことですが、働きながら看護学士を授与されたということが評価されました。写真でも記事を読むことができます。
行き当たりばったりで、分岐点で進路を決めていくのもひとつの方法ですが、小堀さんは、看護専門学校を卒業する時点で将来の長期的な目標を定め、その上で同時に、短期的な目標を決めてやってきました。
看護専門学校を卒業して3年が過ぎましたので、その成果が徐々に目に見えてきたということです。つまり、昨年は放送大学を卒業して教養学士が授与され、今年になって日本糖尿病療養指導士に認定され、今回は看護学士が授与されました。
これらの認定や学位は、短期間の講習などで授与されるものではありません。年単位でコツコツと積み重ねないとできませんので、簡単なことではありません。それが評価されたということです。
来年から始まる看護専門学校での非常勤講師のための準備を開始しました。糖尿病を含めた内分泌代謝疾患だけと了解していたのですが、実は、、腎泌尿器、アレルギー膠原病、脳神経の看護も講義することになりました。もっともっと知識を深めていかなければなりません。これまでと同様に勉強を続けていく予定です。
昨年もあったのですが、弘前市医師会看護専門学校准看護学科1年生80人に対して、「卒業生からのメッセージ」というイベントで発表する機会がありました。「アンパンマンが看護学士に!」という演題名で、スライドを使って約20分の講演を行いました。「誰でも失敗する」とか「看護師になるための勉強ではなく、看護師をするための勉強」、「結果がすべてではない、過程が重要である」などという言葉が、聞いていた看護学生の心に残ったようです。
自分たちが学ぶ専門学校の卒業生がこうして世の中で活躍する姿を見れば、自分もできるんだという自信につながると思います。ロールモデルといいますが、後輩たちのよい手本になったと思います。
先日、放送大学から連絡があり、「全国看護協会ニュース」に放送大学の広告スペースがあり、そこに小堀さんのことを載せたいので承諾していただきたいということでした。内容はすでに東奥日報の記事で分かっていますので、新たに写真を届けました。全国でどれ位の人たちが看護学士を授与されているのかは分かりませんが、こんな問い合わせがあることから判断しても、そんなに多くはないのでしょう。これで全国の人たちにも知ってもらい、働きながら学ぶ看護師たちに何らかの刺激になるのではないかと思います。
第84号より