私の名前は、舘山央希(タテヤマ ナカキ)です。先日、弘前市医師会看護専門学校を卒業しました。3年間働かせてもらった沢田内科を退職し、4月から弘前大学医学部附属病院で看護師として働く予定です。
私が看護師になろうと決意したときは27歳で、医療事務の仕事をしていました。その時、身近にいた看護師さんたちが看護している姿や、家族への気遣いも忘れない姿に憧れと尊敬の念を抱いたことがきっかけでした。看護師を志してからの5年間はとても長く、大変なことや辛いこともたくさんありましたが挑戦して良かったと心から思っています。
沢田内科医院へは、准看護師の資格を取得した後に入職させてもらいました。それと同時に目標である正看護師となるために3年間の学校生活がはじまりました。朝から仕事をして17時に学校へ行き、授業を受け、21時に帰り、次の日のテスト勉強をする。3年生になると平日は病院実習、土日は仕事、夜勤。…という、仕事と勉強の両立生活は、覚悟していたつもりでしたが想像以上に大変でした。また、私にはこの春小学校6年生と4年生になる子供がいます。子供たちと過ごす時間が少なく寂しい思いをさせましたが、「お母さん頑張って」といつも応援してくれました。無事に学生生活を終えることができ、今はほっとしています。
沢田内科の看護師の先輩方は、新しいことに何でも挑戦させてくれて、仕事を覚える機会をたくさん作ってくれました。患者さんだけに優しいわけではなく、私のような後輩にも優しく指導してくれる看護師さんたちが沢田内科にはいます。受付・薬局業務の際は事務さんがいつも助けてくれ、とても心強かったです。給食さんの作る食事は病院食とは思えないほど美味しいので食べられなくなるのが寂しいです。一緒に働いた同級生の翔子さんとあかねさんの2人がいたから乗り越えられたことがたくさんあり、3人で学校を卒業して看護師になれるのはとても嬉しく思っています。
前院長の美彦先生には仕事でも、勉強でもたくさんお世話になりました。看護師になるための道を導いていただき、感謝でいっぱいです。院長の直也先生はどんな場面でも患者さんのことを考え、毎日行っている胃カメラの検査では必ず患者さんへ優しい声掛けをされます。また、コロナウイルスが流行し多忙な中での診療はとても大変ですが、職員を気遣い、ときには私の知らない知識をたくさん教えてくれました。
この恵まれた環境でたくさんの患者さんと関わらせてもらった沢田内科での3年間の経験は私の財産となりました。貴重な経験ができたことを糧にして、看護師として成長していきたいと思います。ありがとうございました。
第128号より