沢田科医院で1月4日から1ヶ月間の研修をしております国立弘前病院初期臨床研修医の佐藤英太郎(さとうえいたろう)と申します。地域医療研修として院長の澤田直也先生や澤田美彦先生と一緒に患者の診察や勉強をさせてもらっております。出身は八戸市で、趣味はプロ野球観戦、温泉旅行です。北海道日本ハムファイターズのファンで、一番好きな温泉は登別です。

 沢田内科医院の研修では最初に直也先生と病棟回診で患者さんのお話を聞きます。その後外来診療として患者さんの診察を行いつつ、上部、下部消化管内視鏡検査、超音波検査等の各種検査も並行して行います。私は外来診療にくる患者さんを診察し、薬の処方やアセスメント、診察内容や話し方について直也先生にフィードバックをいただくという形で研修しております。

沢田内科医院での研修で最初に驚いたことは、長年通院している元気な患者さんがたくさんいたことです。健診で受診される患者さんも多くいます。研修病院での内科研修や救急外来での診療では基本的に症状がある患者さんが多く、その患者さんの病気に介入する形で研修をすることが多いです。しかし沢田内科医院では患者さんの通院している疾患に関してはもちろん、その他社会的な背景や他院の通院歴なども含めて総合的に診療にあたっていると感じる場面が多くありました。病気だけではなく患者さんの人生を診ているといっても過言ではありません。患者さんの多くは直也先生や美彦先生を信頼して通院しており、その患者さんの診療を任せられるときは緊張することも多いです。

私は弘前大学出身ではありますが、津軽弁に精通しておらず、症状に関係のない患者さんの話が理解できないことが多々あり、そのような点でも地域に密着した医療現場を経験できているなと感じています。直也先生や近くの看護師さんに津軽弁の通訳をお願いし笑いが起きる、ということも少なくありませんでした。

 私は整形外科専門医を目指し4月から専門研修に入ります。沢田内科医院での研修はおそらく私の医師としての人生で内科研修をする最後の機会となります。沢田内科医院に通院している患者さんには、身体の痛みで整形外科にも通院している方も多くいました。中には他院での薬の副作用が疑われる患者さんもおり、将来自分の勉強不足や診察不足で、患者さんや他の先生方に迷惑をかけることのないよう、常に勉強を怠ってはならないなと感じました。

 直也先生や美彦先生はもちろんのこと、沢田内科医院のスタッフさんたちは私が分からないことを質問しても丁寧に教えてくださり、医学以外のことで勉強になることがたくさんありました。新型コロナウイルスへの対応などで、例年よりも大変な状況の中で地域医療へ携わることができたことを自分の財産にし、患者さんの幸せを手助けできる医師になれるよう努力して参ります。これからもよろしくお願いします。