3月1日から31日までの予定で、国立病院機構弘前病院の臨床研修医及川真亮先生が研修に来ています。 及川先生は仙台出身で、国立病院で2年間の卒後臨床研修を行っています。この1ヶ月間の地域研修が最後の研修項目で、4月には弘大泌尿器科に入局し泌尿器科医になります。
これまで、国立病院の救急当番では外来の診察の経験があるようですが、高血圧や糖尿病などいわゆる慢性疾患の患者さんを診るのは初めての経験とのことです。 そこで、沢田内科医院での研修目標は、話をきちんと聴いて体の状態を絞り込むこと、自分の体で身体所見を取って、甲状腺や肝臓の状態を把握すること、この2つにしました。
大きな病院で働いていると、すぐにCTやMRIの検査ができますし、たくさんの細かい血液検査もできます。しかし、小さな開業医院では簡単にはできません。 このギャップは、患者さんの話を詳しく聴いたり、体を触って患者さんの状態を自分の体で把握して埋めなければなりません。このあたりが理解できれば、1ヶ月間の地域医療研修は無事終了ということになります。
朝8時半から病棟の回診をします。私と患者さんが話した内容をきちんと理解しているかを聞いてみると、「細かいところは分からないが、話の流れは理解できます」とのことでした。 面と向かい合った時は、津軽の人たちも分かるように話してくれますので、外来で困ることはないようです。 これからも、青森県で泌尿器科医として活躍しますので、皆さんもどこかで会うかも知れません。よろしくお願いいたします。
第74号より