弘前市医師会看護専門学校看護学科3年の今夕葵さんが助産師コースに進むことが確定しました。おめでとうございます!

夕葵さんは、3年前に、助産師を目指して弘前市医師会看護専門学校に進学し、沢田内科医院で働き始めました。その頃は、看護専門学校を卒業して助産師になるためには、県外に進学するしか道がありませんでしたので、横手市、盛岡市、仙台市の助産師養成学校を目指して計画を立てていました。

ところが昨年、青森市の青森中央学院大学に助産師を養成するコースが新設されました。4年制大学の別科助産専攻コースで、もちろん弘前市医師会看護専門学校からの進学実績はありません。

とにかく助産師になることが第一の目的ですので、4つの助産師養成学校の受験スケジュールを作ってみました。幸いなことに、受験可能な助産師コースの試験日の順番は、夕葵さんが進学を希望する順番と同じだったのです。つまり、青森中央学院大学の試験日が一番目だったのです。

試験対策は、まず入試科目を勉強することと面接対策です。筆記試験は産婦人科と小児科関連の科目をきちんと勉強するだけです。定番の過去問といっても、1年分しかありません。看護師国家試験が迫っていますので、国家試験対策の勉強です。次に、面接が大きな比重を占めますので、予め提出する志望動機をきちんと整理することにしました。

私自身も看護学校の入学試験で選抜する立場ですので、その経験を基に指導しました。ひと言でいうと、自分の気持ちを自分の言葉で表現することです。面接の場面で、どこからか借りてきたような模範的な志望動機を聞くのは、試験官にとってはうんざりです。最初、夕葵さんも似たような志望動機を書いて持ってきました。

夕葵さんは、小さい頃から漠然と助産師になりたいと思っていましたが、看護専門学校の看護師になるための講義や実習の中で、助産師というのはただお産だけに関与するのではなく、お産の前後の生活に深くかかわることを知り、ますます助産師になりたいという気持ちが強くなったようです。このあたりを強調し、高い理想を持って助産師になりたいなどということは志望動機には書かせませんでした。本心で自分の言葉でそれを表現することができないだろうと思ったからです。

また、夕葵さんは、看護専門学校の学生であると同時に、放送大学にも在学するいわゆるダブルスクール制度に登録して勉強してきました。そして何と、すでに放送大学を卒業できる単位を取得してしまっているのです。後は、4年間の在学期間を満たせば卒業できるのです。ですから、来年の3月、助産師コースを卒業すると同時に放送大学も卒業することが決まっているのです。

志望動機を書くスペースは少ししかありません。面接では、志望動機に書いたことが話題になると思います。ですから、私は夕葵さんがどのように考えているかを整理するアドバイスをしただけで、志望動機は夕葵さんが一人で書き上げました。自分の志望動機を自分の言葉で整理して、面接の場面では自分の思いを自分の言葉でアピールできるだろうという目論見です。

4つの助産師学校の中で、第一志望が青森中央学院大学でしたので、たった一つの受験だけで進学先が決まってしまいました。何と幸運なことでしょう! これも、普段の心がけが出たのでしょう。

来年の3月は、助産専攻コースを卒業し、助産師国家試験に合格、そして放送大学を卒業と嬉しいことが重なります。その後は、助産師としての仕事が始まります。

合格発表があり、さっそくお祝いです!! 
同期の棟方孝奈さんは、青森県立中央病院に就職が決まりました!