7月14日に弘前高校へ出かけてきました。鏡ヶ丘記念館へ行ったり、ちょっと寄ったことはありますが、子どもたちの入学式や卒業式にも行ったことがありませんでしたので、内部を見たのは卒業から約40年ぶりでした。校舎はほとんど新築されていて、私が3年生の時に勉強した校舎だけが残っていました。
今回、弘高へ行ったのは高校時代の友人を介して、弘前高校の学校評議員を引き受けたためです。『学校の外側から見た意見を述べたり、学校の運営に関してアドバイスをしたり、年に1、2回だけだから負担にはならないと思うし、「天下の賢」だとか「小田桐孫一校長」のことをホームページに書いてるのを見て、周りの人たちがどうだと言っている。』と話を持ちかけてきました。いろいろな形で教育には興味を持っていましたので、軽い気持ちで引き受けました。
内容もよく分からずに引き受けたのですが、学校評議員というのはきちんとした制度のようでした。調べてみると、「平成12年4月に始まった制度で、地域住民の学校運営への参画の仕組みを制度的に位置付けるものとして導入された」ものだそうです。青森県立学校管理規則によると、『学校評議員は、校長の求めに応じ、学校運営に関して意見を述べることができる。当該学校の職員以外の者で教育に関する理解および識見を有するもののうちから、校長の推薦により、委員会が委嘱する。』、と規定されています。もらった委嘱状を見ると、弘高校長ではなく青森県教育委員会からのものでした。
つまり、学校評議員は、学校外の地域の人たちが校長先生へ意見を述べたりアドバイスをするという人たちのことで、学校に外の目と空気を取り入れるのがその役割というわけです。『1校当たり4~5人の学校評議員を配置することにより、保護者や地域住民等の意向が学校運営に反映され、地域に開かれた学校づくりを推進し、特色のある教育環境で生徒が修学することができる。』と謳われています。弘高には平成13年に導入されています。任期は1年ですが3年程度務めるようです。
今回は、弘高祭のねぷた作りの現場を見てきました。私たちが高校生の頃と違い、女子高生がたくさんいてねぷたを作っていました。私たちの頃は、男子がねぷたを作り、ご飯も食べずに朝早くに学校へ行きますので、女子はおにぎりを作って持ってきてくれたものでした。お母さんが作ってくれたのかも知れませんけど。
大学進学に関しても前とは違っていました。今は現役で進学することが多いようです。私たちの頃は、一浪人並みと言われ(余計な説明、一:ヒト、浪:ナミ)、自分が進学したい大学へは浪人してでも進学することに抵抗がない時代でした。どちらがいいのかは分かりませんが、とりあえず安全な道を選んで進学してしまう高校生が多いのかなぁと思いました。また、私たちの頃と比べて卒業生が100人も少ないにもかかわらず、東北大学などへの進学者数が当時と同じか多い年もあるのには感心しました。その反動として、弘大への進学者数は前の3分の2程度です。どこの大学も入学定員が増え、全国的にみると全入時代と言われていますが、結構頑張っていることが分かります。
今回は初回の集まりでしたので、学校側からの説明がたくさんありました。5名の評議員は違う背景から選ばれていますので、それぞれ学校に対する見方が違います。ちょっとでも学校側の参考になり、子どもたちの教育に生かされればと思っています。
第59号より