12月28日、今年最後の仕事を終えた後、医院の忘年会を行いました。昨年もいろいろなことがありました。
3月に齋藤優香さんと木村友美さんが看護専門学校を卒業し、齋藤さんはそのまま沢田内科医院に勤務し、日本糖尿病療養指導士を目指して勉強と研修を開始しました。木村さんは、保健師を目指して横手の秋田県立衛生看護学院へ進学しました。もちろん、二人とも看護師国家試験は合格です。
准看護学科から看護学科に進学した、濱中春香さんと工藤咲良さんが沢田内科医院で准看護師として働き始めました。もちろん准看護師資格試験に合格し、准看護師としての仕事は初めてです。
高校を卒業して准看護学科の学生として看護専門学校に入学した清野愛さんが午前中だけ仕事を始めました。午後は学校ですので、まず2年間は学生の生活が優先です。
昨年は、これまで長く勤務していた看護師が2人退職しました。菊池千枝さんは、沢田内科医院を開業して間もなくの平成8年から働いていましたので、約20年間勤務してくれました。その間に新しい制度が始まり、准看護師が通信教育で看護師国家試験の受験資格を得ることができるようになりました。菊池さんは、准看護師として就職してきたのですが、これを利用して看護師となりました。また、日本糖尿病療養指導士の資格も取得し、糖尿病患者の指導にもあたりました。大きな病院で看護師として働きたいという希望があり、弘前脳卒中リハビリテーションセンターに移りました。
小堀未希さんは、平成18年から准看護学科の学生として働きながら勉強し、看護学科を卒業して看護師になりました。その後、看護専門学校の教員になるという目標を立てて、沢田内科医院で働きながら、いろいろな活動をしてきました。放送大学に編入して2年半後に卒業したのは、弘前市医師会看護専門学校の卒業生では第1号でした。その後、糖尿病をテーマに論文を提出して試験に合格し、大学評価・学位授与機構から「看護学士」の学位を授与されました。学位論文を書く段階で、日本糖尿病療養指導士の資格も取得しました。並行して、非常勤講師として看護専門学校の講義も担当してきました。臨床経験も積んで、昨年4月に弘前市医師会看護専門学校の専任教員として移りました。小堀さんの活動については、東奥日報が「キラリ輝く人」として記事にしてくれましたし、放送大学では、NHKの15分間の番組「キラリ放送大学」で全国放送されました。この内容は放送大学のホームページにアップされていて、「大学の窓」というところで動画を見ることができます。
西目屋小学校の読書活動が文部科学大臣賞を受賞しました。10年以上前から、西目屋村の子どもたちに本を読んでもらいたくて支援してきました。西目屋小学校の先生方の協力もあり、読書習慣がかなりついているようです。この成果でしょうか、以前に比べてレベルの高い高校や大学への進学者が増えたとのことです。このようなことが認められ文部科学大臣賞に推薦されたとのことです。
昨年8月、弘前市では胃がん内視鏡検診を始めました。がん検診は市町村が実施します。ですから、弘前市ががん検診を実施するのですが、どのように行うかは弘前市医師会と協議して決めています。一般的な健診やがん検診は予算が伴いますが、弘前市は、私たちが提案することを積極的に実施してくれます。胃がん内視鏡検診は県外でも実施しているところは少なく、県内では初めてです。ピロリ菌対策と連動させて、将来、弘前市から胃がんをなくしたいと活動を進めています。
弘前市教育委員会の教育委員としての活動も大きな比重を占めます。教育委員としての範囲は小中学校の教育ですが、沢田内科医院の教育、新人医師の研修、大学での講義、看護専門学校の教育、いろいろなことと関連付けて教育を考えることができます。そして、これらを小中学校の教育行政に反映させるのが私の教育委員としての役割だと思っています。
これらのことは、沢田内科医院で行っていることが基になっています。活動の実績を判断する方法は何個かあります。開業して24年ですが、通院してくれている患者さんの数はまだ増加しています。胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査の件数も一つの判断材料です。平成30年の1年間にそれぞれ約2,000件と約300件でした。これもまだ増加傾向にあります。職員の皆さんに感謝です!!
第109号より