青森県立中央病院に勤務していた頃からのお付き合いである青森市の佐藤一博さんからお手紙を頂きました。その中には、「沢田内科医院ニュースレター」に載せてもらいたいという原稿が入っていました。左手を怪我して原稿を書けない私にはありがたい申し出でした。これも、私の日頃の行いが神様に通じたものと思っています。ちょっとむず痒くなるようなことが書かれていますが、ありがたく利用させていただきました。ありがとうございました。

青森市  佐藤 一博

この度、2年振りで沢田内科医院を訪れました。6月初めに肺炎を患い、その後の症状を診てもらうためでした。受付を済まして待合室の椅子に腰を下ろして見わたしたら、待合室は変わっていた。部屋は拡張され両サイドの壁に図書棚があり、昔、院長先生が愛読したであろう図書がビッシリ並んでいた。そして北側?に大きく窓をとりとても明るいものになっていた。

それよりビックリしたのが、Tシャツでした。黒の生地の背中に白の力強い「気合」の文字。院長先生はじめ看護師、事務職のスタッフ全員がこれを着用し、キビキビと働いていた。つまり気合を入れて患者のために職責を果たそうという意味だろうと、大変頼もしく思いました。

そして、オリンピック女子レスリングの浜口京子選手の父であるアニマル浜口氏が、アテネ、北京大会で、娘に「気合だ」、「気合だ」と大声で応援したのを思い出した。このTシャツの気合をいう文字は院長先生の考案かと、ある看護師に尋ねたところ、「職員のアイデアです」と聞き、スタッフ全員のやる気を感じ嬉しくなりました。

帰り際に沢田内科医院ニュースレター第70号を頂き拝見したところ、気合のTシャツは今年のクールビズとして作成したことの経緯などが記されており、大きな医院とは言えないこの医院で素晴らしいことを、実行していることに感服しました。

私が院長先生に出会ったのは平成2年2月でした。前年岩手県の病院で人間ドックをしたところ、血小板が正常な人の5%しかなく、怪我でもすると血が止まらなくなると言われ、以後、投薬を受けましたが一向に改善されず、副作用で顔が茶色に腫れあがり、人前にでるのも恥ずかしい状況でした。

そこで担当医の勧めもあって、県立中央病院で診察を受けたところ、担当医が沢田先生でした。諸検査・診察の結果病名は、「特発性血小板減少性紫斑病」と言われ、間もなく入院、脾臓の摘出手術を受け、少しずつ改善の兆しはありましたが治癒する状況になく投薬を続けました。そのうちに院長先生は弘前市立病院に転勤、その後沢田内科医院を開業。私はその都度後を追って先生の診察・治療を受けて参りました。

そしてある大きな病院でも処理できなかったピロリ菌を、平成18年院長先生がせん滅させると、血小板が人並みに増え今も安定的に維持しています。そのほか、泊りでの人間ドックなどで内科の諸検査・指導を頂き各種病気の予防に努めています。

院長先生は、温厚な性格と笑顔を絶やさず患者に接する態度が多くの患者とスタッフから、愛されている名医だと私は思っています。