沢田内科医院に元気な新人が加わりました。この3月に高校を卒業し、弘前市医師会看護専門学校准看護学科に入学しました。3月22日から働いています。
准看護学科は午後1時から授業が始まります。午前中はアルバイトとして働き、午後の授業に出かけます。医療機関で働くことで、勉強の動機づけにすることができます。仕事の内容が勉強に直接関係しますので、頭の中に強く焼きつけることができます。そこに医療機関でアルバイトをする意味があります。
どのような仕事をさせるかは井上真利子婦長が決めています。基本は、注射など看護師免許がなければできない仕事以外はすべて覚えてもらうことです。このようにすると、2年間の勉強で准看護師になって2ヶ月もすれば夜勤ができます。
まず、薬局での仕事を覚えてもらいました。医療機関では薬剤はもっとも間違いが多い部門ですので、ダブルチェック、トリプルチェックをしています。孝奈さんは薬剤を準備する手伝いですが、きちっとできるように訓練しています。5月4日午前は、弘前市在宅医療の当番でした。何と、薬局で錠剤を用意するだけでなく、器械を使って普通に粉薬を分包しているのを見た時にはびっくりしてしまいました。1ヶ月ほど訓練をすることでこんなことを簡単にできてしまうんです。
これからは、患者さんの介助など看護師が行うことをトレーニングして行く予定です。きっと6ヶ月もすればほとんどの仕事ができるようになるでしょう。先に頭で勉強するのではなく体で覚えて、その後で、理論的な裏付けをしていけばいいと思っています。とにかく、病院では体が動かなければどうしようもありませんから。
孝奈さんは、小学校からバスケットボールをやってきた体育会系です。そのためでしょうか仕事をしていても体がよく動きます。挨拶も体育会系です。「お疲れさまで~す!」などと元気に挨拶して学校へでかけます。これまであまり頭を使ってこなかったと本人は言います。2年間の勉強の後は看護学科へ進学して看護師を目指しますので、ちょっとは頭を使う訓練も必要です。
第81号より