世界的に暑い夏です。12万年で一番暑い7月とのニュースもありました。熱中症をはじめ、気候の変化による体調不良の患者さんが毎日受診されています。「前はこれで大丈夫だった」が通じない状況になってきたと理解する必要があるようです。

 7月の最終週は新型コロナウイルス感染症が2類相当から5類に変わってからコロナ陽性患者数が最も多い週になりました。朝から発熱外来の問い合わせの電話も多いですし、PCR検査をすると半数あるいは多い日で90%以上の方が陽性になっています。7月30日(日)の在宅当番医のときに発熱で訪れた患者さんは1名を除いて全員コロナ陽性でした。

弘前市医師会ねぷた つまり現在、風邪症状がある人は50%以上の確率でコロナであるということです。子供たちは夏休み、そしてねぷたまつり、その後の飲み会、同窓会、帰省での家族の集まりなどで爆発的に感染者が増える可能性があります。65歳以下の特に持病のない方にとってはほとんどが通常の風邪症状ですが、問題は高齢者、持病のある方の重症化です。再び医療逼迫がおこるおそれがあります。医療逼迫で怖いのが、コロナ以外の疾患の対応ができなくなることです。通常診療していて入院が必要だと判断し、健生病院や弘前総合医療センターに依頼しても受け入れてもらえなかったり、熱中症や交通事故のため救急車で運ばれても受け入れできない恐れがあるということです。新聞やネット、テレビなどで感染拡大の状況を判断しながら生活する必要があります。

 と、他人事のようにニュースレター原稿を書いていたら8月8日、私自身が発熱し、約半年ぶり通算3度目のコロナ陽性となりました。お盆休み前で受診ラッシュの時期に出場停止処分となってしまったため、弘前大学消化器内科に依頼し代診の先生をお願いしました。今回は速水史郎先生と福德友香里先生に手伝ってもらいました。毎回急なお願いにもバックアップ対応していただけるので感謝しかありません。

 今回も子供からの家庭内感染、あるいは前の週の弘前市医師会ねぷた運行に関連して(それ以外外出していないので・・)感染した可能性が考えられました。私はワクチンの副反応が長引くため3回しかワクチン接種はしていません。頭痛や発熱はありましたが、過去2回より軽症ですみました。他の病院の様子をうかがっても、コロナ陽性者は増えているものの入院になるような重症は少ないようなのでウイルスが弱毒化してきているのかもしれません。