日本では約1,000万人の人が糖尿病です。その中で治療を受けている人は約60%です。そして、これからさらに増えて行くことが予想されています。 沢田内科医院でも糖尿病で治療している人が増えています。これに私一人で対応するわけにはいきません。そこで糖尿病の治療はチームとして対応する必要があります。
臨床検査技師の宇野洋子さんは青森地域糖尿病療養指導士の資格を持っています。この3月には小堀未希さんが日本糖尿病療養指導士の資格試験を受けます。 糖尿病の患者さんを診るためにはもっと人手が必要ですので、職員の中で勉強する人を募集しました。 私は強制的に勉強させることはしませんので、自分から勉強しようと思う人だけにしています。 その結果、井上真利子さん、菊池千枝さん、尾野真紀さん、澤田美紀子さん、西谷鮎子さんの6人が勉強を始めるという意思表示をしました。 井上さんは勉強を続けていますので、来年3月の試験を受けることは確定しています。他の人たちも家庭生活に無理がかからない程度のスケジュールでチャレンジします。
昨年度の看護師の合格率は66%でした。講習を受ければもらえるような資格ではありません。糖尿病は全身の病気ですので、勉強することで広く知識を得ることができます。 糖尿病以外の患者さんの診療のレベルアップが期待できますし、沢田内科医院にとっても喜ばしいことです。
これも宇野洋子さんが資格試験に合格して、今では私がほとんど手伝うことなく超音波検査を行っています。 私もですが、宇野さんも1年にひとつずつ年を取ります。そろそろ次世代を養成しなければなりません。 臨床検査技師を採用してトレーニングすることは現実には無理ですのでどうしようかと考えていました。 調べてみると、超音波医学会で認定する資格ですが、看護師も超音波検査士になることができると分かりました。
こちらは糖尿病療養指導士と違い、実技の指導が主体になりますので多人数で同時にはできません。 これも募集したのですが、年配、中堅、若手の3人で行うこととして、名前の順番には大きな意味はありませんが、 井上真利子さん、澤田美紀子さん、西谷鮎子さんがトレーニングを受けることになりました。多分、3年から5年後に成果が現れると思っています。
国では特定看護師制度を提唱しています。この中で、看護師が超音波検査を行う是非が議論されています。 今回の超音波検査士は、定められたトレーニングを受けて資格試験に合格して認定されるもので、特定看護師が超音波を扱うこととは違います。 これに合格すると、多分、県内で看護師の超音波検査士第1号になると思います。
第79号より