開業当時から清掃職員として働いてきた藤田すみ子さんは、私よりも1歳年下ですが、体力的に自信がなくなったとのことで退職することになりました。毎日、朝早くから働いてくれて本当にありがとうございました。
医院にはいつも患者さんがいます。患者さんがいる中で清掃をすることができませんので、藤田さんは朝7時に出勤して、外来診療に差し支えないように掃除をしてくれました。外来の掃除が終わると病棟の清掃です。お風呂の準備もしなければなりません。いつも、患者さんの診療の邪魔にならないようにと気を配りながらの仕事です。駐車場など外の掃除もあります。ちょっと離れた所には職員駐車場もあります。
開業以来、医院の増築を2回行いました。駐車場も2ヶ所増えました。その度に藤田さんの仕事の範囲が増えてきました。この何年か、めまいなどで仕事ができなくなることが時々ありました。血圧の薬も飲み始めました。こんな状況を知っていますので、退職したいというのを止めることができませんでした。
田中亜希子さんは弘前市医師会看護専門学校を卒業し、弘大附属病院へ就職しました。優秀な成績で卒業しましたので当然のことですが、悠々と看護師国家試験を突破しました。国家試験が終われば、もうペンは持たないなどと言っていましたが、大学病院の新人ですから、ペンを持ちながら勉強の毎日だとのことです。
清掃職員として山城ゆかりさんが来てくれました。藤田さんが退職する前に、2週間ほど一緒に働いて申し送りを受けていました。山城さんは他のところで清掃の経験があります。朝7時からお昼まで5時間勤務ですので、なかなか顔を合わせる時間がありません。次の機会にでも、写真も含めて紹介いたします。
3月20日はふたりの最後の仕事の日でした。出勤していたみんなから花束をもらい、短いアーチのトンネルを通って沢田内科医院をあとにしました。
第87号より