来年ピッカピカの小学生になる子どもたちの就学時健康診断のために、学校医を務める私の故郷の西目屋小学校へ行ってきました。 11人の元気な子どもたちが来ていました。体の具合を診るのはもちろんですが、アレルギーがないか、虐待を疑わせる外傷がないか、 ワクチンをきちんと接種しているか、などを確認しました。
健診が終わってから、時間を持て余していた校長の大高僚先生とちょっと雑談をしてきました。 サルやクマが出るのは日常茶飯事ですが、今年はカメムシが大発生しているようでした。古くなった校舎にはカメムシがたくさん入ってきます。 そこで、校長の大事な仕事の一つが、子どもたちが元気に遊び回れるように、学校の中に入ってきたカメムシを捕まえることなのだそうです。
写真はカメムシ退治の道具です。ペットボトルの底を切り取り、入り口をもう一つのペットボトルとくっつけます。 下のペットボトルには灯油を入れておき、底を切り抜いた上のペットボトルでカメムシを捕まえるのです。 灯油が入った下のペットボトルまで落ちてきたカメムシがボトルネックを這い上がって出てくることはないんだそうです。
得意げに説明してくれる大高先生の写真を撮ったら、『工藤浩一先生は「天下の賢」の横で格調高い写真だったけど、 私はカメムシの写真で差がつくなぁ』とひと言。 致遠小学校校長の工藤浩一先生が城東小学校にいた頃、私がニュースレターに「天下の賢」の記事を書いたのを思い出してのことでした。 かつて西目屋中学校の生徒だった頃、私は大高先生のお父さんに教わりました。
第66号より