陸奥新報に「医療福祉制度ナビ」という欄があります。約10年ほど前から続けている長期連載のようです。毎月第3月曜日、今年の8月から12回の予定で私が書くことになり、すでに1回目は掲載されました。

陸奥新報の記者が、医師会看護専門学校に対して何か記事を書くことを提案してきました。弘前市医師会は毎週土曜日に「医療情報ほっと」という欄で一般市民に医療関連の情報を提供しています。そこで、今回は看護師教育について全般的なことを書き、それとなく医師会看護専門学校を宣伝することにしました。

記者の話を聞いている間に、看護専門学校の校長として、二つのことが頭に浮かんでいました。まず、看護師を目指す高校生の進路選択の参考資料にすること、そして看護師を目指す社会人の人たちに情報を提供すること、この二つです。

弘前市では、年間約2,400人の人が亡くなり、生まれるのは1,100人程度です。転勤などによるいわゆる社会増はほとんどありませんので、人口は減少しています。必要な看護師の数も人口に比例して少なくなりそうですがそうではありません。市内の医療機関では看護師が不足していて、これからもこの状況が続きそうです。ですから、弘前市医師会は、引き続き看護師を養成して地域に送り出さなければなりません。

弘前市の人口構成を見ると、今後12年間で18歳人口は約30%減少すると予想されます。高校の進路指導の先生の話では、看護師を目指す高校生の数は減っているようです。弘前市内には看護師を養成している学校が5つあります。定員は、3つの4年制大学が200人、国立弘前病院付属看護学校で40人です。

このような状況の中で、弘前市医師会看護専門学校は、特色を出していかなければ、高校生に選んでもらえません。現役の高校生に対しては、市内の高校を訪問して医師会看護専門学校を売り込んでいます。しかし、学び直しで看護師になろうとする社会人には、インターネットや新聞など情報を提供する機会が限られています。

連載が終わった段階で小冊子を作り、高校の進路指導に役立ててもらうこと、社会人には何らかの手段で小冊子を届けることを考えています。とりあえず、毎月第3月曜日の陸奥新報に注目して下さい。弘前市医師会看護専門学校のホームページでも公開して行きます。