昨年、開院以来14年間働いてくれた桑田まり子さんと佐藤理嘉子さんの2人が退職しました。看護職員を補充する時はできるだけ自分たちで養成することを心がけていますので、新人を採用することにしました。昨年は、柴田ひとみさんと西谷鮎子さんの准看学生を2人採用しました。注射などの医療行為はできませんが、診察や検査の介助、薬の準備など戦力となって働いています。この調子だと、来年3月に准看護師の免許を取得するとすぐに一人前の看護職員として働くことができそうです。

新たに4月1日から福井絵梨果さんが看護職員として加わりました。

真剣な表情で採血をする福井さんです。自分のことで精一杯なことが分かります。これが、間もなく患者さんの表情を確かめながら採血できるようになるのです。成長が楽しみです。

福井さんは3月に弘前市医師会准看護学院を卒業して准看護師になったばかりです。これまで、市内の産婦人科医院でアルバイトとして働いてきましたが、内科医院は内容がまったく違うため、最初はちょっと戸惑ったようです。准看護師の仕事は、実際の患者さんの体に針を刺して点滴や採血をするという免許を持っている人にだけに許される行為が加わり、マスターしなければならないことがたくさんあります。

午後5時になると一足早く仕事を切り上げて、看護専門学校での勉強に備えます。日中は働き、夜6時から9時まで勉強です。もう少しすると病棟の夜勤もしなければなりません。フルタイムの看護学生と違い非常に厳しい生活です。このような状況で3年間の勉強を終え看護師国家試験に合格すれば、りっぱな看護師になれることは間違いありません。

採血のために椅子に座っている患者さんに、「福井さんはまだ新人だからね」と言うと、採血する方もされる方も緊張してしまいます。でも、日本全国で4月には毎年、新人が新しい経験を積み始めるのです。そして、一人前になって行きます。ベテランも最初は新人だったのです。患者さんの協力がなければ一人前にはなれません。ご協力をよろしくお願い致します。

先日、歓迎会をやりました。平川市から車で通勤していますので、「どうやって来た?」と聞いたら、お母さんが送ってきてくれたようでした。「お母さん、何か言ってた?」と聞いたら、「あまり飲まないように。」と言われたんだそうです。高校を卒業して2年ですので、20歳を超えています。歓迎会は顔色一つ変えずに終わりました。