8月1日から弘前市の胃がん内視鏡検診が始まりました。ちょうどねぷた祭りとぶつかるので、新聞報道の時期を心配していました。ねぷた祭りの記事に、胃がん内視鏡検診の記事が消し去られてしまうんじゃないかと。
新聞社の方でも配慮してくれたようでした。東奥日報は、ねぷた祭りの前日、7月31日の夕刊で報道してくれました。これまで、夕刊で医師会のことを報道したことはほとんどありませんでしたのでビックリしました。「これで、ねぷた祭りに消されないで済んだ」と思いました。
陸奥新報は、記者がメールくれたのですが、ねぷた祭りが落ち着いた時期、8月10日に記事にしてくれました。こちらは、東奥日報よりも詳しく書いてくれました。感謝です。でも、このニュースレターには最初に書いてくれた東奥日報の記事を載せることにしました。
私は、医師会活動を外に向かって発信するようにしています。弘前市医師会が何をしているのかをみんなに知ってもらいたいからです。医師会って、自分たちの利益だけを追求して活動している団体だと誤解している人がいますので、それを見直してもらいたいからです。大人の検診のことはもちろんですが、中学生のピロリ菌のことや、弘前市医師会看護専門学校のイベントは出来るだけ情報提供して記事にしてもらっています。
8月1日に始まった胃がん内視鏡検診は、それぞれの医療機関で行う個別検診で、弘前市医師会健診センターでは行っていません。最大の理由は、検診のためのスペースが確保できないことと、検査を行う医師を確保できないからです。多くの企業の健診は健診センターで行なっていますので、将来は健診センターでも胃内視鏡検査が出来るような体制をつくる予定です。
それぞれの医療機関で行った胃がん検診の内視鏡データは、弘前市医師会健診センターに集められます。そこで、消化器内視鏡専門医のチェックを受けます。つまり、検査を行った医師と専門医のダブルチェックを行っているのです。受診者の皆さんには、ダブルチェックが終わった後に正式な報告書が届くことになっています。
始まって1ヶ月が経ちました。市内で行われた胃がん内視鏡件数は389件でした。単純に計算して、1年間に5,000件弱です。胃がん内視鏡検診を行っている他の地域での統計を見てみると、年々増加するところがほとんどですので、いいスタートを切ったと思っています。対象者には、「胃がん内視鏡検診受診券」が送られていますので、ぜひ受診して下さい。
第107号より