3月12日に准看護師資格試験の発表がありました。棟方翔子さんが見事、資格試験に合格し准看護師になりました。准看護師の資格試験は県知事が行い、合格すると准看護師免許が県知事の名前で交付されます。ただ、県知事の免許ですが、例えば青森県知事の名前で交付された准看護師免許は全国どこでも通用します。
以前は各県で資格試験を行っていましたが、現在は北海道・東北、関東など6ブロックに分かれ行われています。ですから、試験日が違えば他のブロックの試験を受けることが可能です。ここで奇妙なことが起こる可能性があります。例えば、弘前市の学生が北海道・東北ブロックの青森県で試験を受けて不合格になったとしても、関東ブロックの栃木県で受験して合格すると准看護師の資格を得ることができます。そして、准看護師の資格は全国共通ですので、不合格となった青森県で准看護師として働くことができるのです。将来は、全国一斉に行われると言われています。つまり、受験機会は1回だけになるようです。
さて、翔子さんですが、すでに弘前市医師会看護専門学校看護学科に推薦で進学が決まっています。4月からは、朝から夕方5時までは沢田内科医院で准看護師として働き、夜は勉強です。そして、3年後に看護師国家試験が待っています。
翔子さんは高校を卒業した後、2年前から沢田内科医院でアルバイトとして働いていましたので、注射など資格が必要な仕事以外のことはほとんどできるようになっています。例えば、内視鏡検査の準備や介助、処方された薬を準備すること、診察の介助などです。
これからは、採血や点滴など資格がなければできないような技術のトレーニングを受けます。准看護師として患者さんに接することも始めます。そして、半年ほどすると、病棟の夜勤もできるようになります。注射が上手くできないこともあると思います。ご協力をお願いいたします。りっぱな看護師になりますので、ご期待下さい。
第110号より