コバス

 現在使用している検査機器は2種類あり、それぞれ特徴があります。我々の医院で通称「コバス」と呼んでいる器械は20分で結果がでますが、1回に1検体しか調べられません。同時にインフルエンザの検査もできますが、コロナが流行してからインフルエンザは1例も出ていません。もう一つは通称「シマヅ」と呼んでいる器械です。これは1回に4検体調べることができます。今回もう一台増設したので1回に8検体調べることができるようになりました。最大の弱点は検査時間に2時間かかることです。「コバス」よりさらに正確に調べることができるのですが、1回に2時間だと1日で測定するのはせいぜい5~6回が限度です。しかも夜勤の看護師さんが夜遅くまで器械を気にしながら、勤務しなければならなくなるため負担がかなり大きくなります。

 院外の検査会社のPCR検査も利用していましたが、PCR検査の保険点数が段階的に引き下げられる中で検査料が高いままなので赤字とまでは言いませんが無償で検査をして診療をしているような状況になってしまいます。これでは経営的には成り立ちません。

 そのため現在もうひとつ別の会社の検査機器の導入を検討しています。それは1回に8検体、しかも20分で検査できるものです。これだとどちらの弱点も補うことができます。精度は「シマヅ」には劣るようですが、「コバス」とほぼ同等と目されています。もちろんすでに他の施設で使用経験も実績もあるものです。今年に入ってからの状況をみていますとコロナがゼロになることはなさそうですので、体制としてもそれに合わせていかざるを得ないと判断しました。