昨年は試験的に弘大医学部の研修医を1ヶ月間引き受けました。 16年4月から大学医学部卒業後2年間の臨床研修が必修化されますので、 年に何人かの研修医を引き受けるとなると現在の診療スペースでは不便です。 また、何年か前に弘大医学部の学生が毎週土曜日に研修に来たことがあります。 今後も希望する学生がいれば受け入れるつもりです。
最近は外来の待ち時間が長くなっています。 私が一人で診察している限り、これを短くすることは大変です。 外来が混雑すると薬だけもらって帰る人が多くなりますが、100人の診察を『3分間診療』としても5時間です。 その他に、超音波検査や内視鏡検査が10件はあります。 これも5分で終了するとしても、1時間はかかります。 この他に時間がかかる検査や治療がありますので、ほぼ1日中暇がないということになります。 外来診察スペースを増やすことで、看護婦が生活指導などを行いやすくして、待ち時間を有効に使えるようにしたいと思います。
以上の二つの問題を解決するために、診察スペースを三つに増やします。 第2診察室は研修医がいる時は、研修医の診察室とします。 第3診察室を看護婦が使います。研修医がいない時は、今と同じようにし、 新しく増やしたスペースを糖尿病や高脂血症の生活指導などに使い、外来診療をもっと中身が濃いものにするつもりです。
開業当時と比べて、悪性腫瘍の患者さんが少なくなり、糖尿病の患者さんが増えています。 もちろん、高血圧の患者さんが一番多いのですが、血液疾患と肝臓病の患者さんが多いことが私たちの医院の特徴です。 また、内視鏡検査は昨年1年間で約1,100件でした。病気は年々変化しています。 特に生活習慣病といわれる糖尿病などは非常に増えています。 これからもこれらの変化に対応して、診療体制を変えていくつもりです。
第19号より