「行列のできる法律相談所」というテレビ番組がありますが、これをもじって、 「行列のできない医院」にしようと計画しています。
1)予約診療を部分的に行う
ニュースレター25号でお知らせしましたが、部分的な予約診療を始めました。 午後の診療は比較的時間の余裕があり、待ち時間はそれ程長くはありません。 そこで、午前中に来院している患者さんで、病状が安定している患者さんには、 午後の時間を決めて受診してもらい、優先的に診療することにしています。 現段階では、診察を終わった時に次回の受診予定を決めるようにしていますが、 電話で予約するシステムに移行していく予定です。 今のところ、30分に1人が予約出来るようにしています。 まだ試験段階ですので、数は多くはありませんが、徐々に数を増やしていく予定です。
2)超音波検査を臨床検査技師が担当する
内視鏡検査と胃や大腸のX線検査は私が行わなくてはなりませんが、 腹部超音波検査は臨床検査技師が行うことが出来ます。 これまで私自身が行ってきた1日に4~5件の超音波検査を臨床検査技師が行うと、 その間に外来患者さんを診察することが出来ます。 これで待ち時間はかなり短縮出来ることになります。 超音波医学会には『超音波検査士』という制度があります。 臨床検査技師をトレーニングして、3年間で『超音波検査士』の資格を取得するようにするつもりです。
3)診察の順番が分かるようにする
いつまで待てばいいのか分からないとイライラします。例え診察までの時間が長くても、どれ位かが分かると、 イライラが少なくなるのではないかと思います。 そこで、受付から診察までどれくらい時間がかかるかを調べてみました。 具合が悪い人が多く受診すると、診察までの待ち時間が長くなるのは当然で、 日によって時間はまちまちでした。でも、おおよその時間が分かりました。 そこで、診察の順番を患者さんに教え、患者さんを診察室に呼び込む時点で 何番目の患者さんが診察しているのかを教えることにする予定です。 これで自分の診察時間が大体分かりますので、待ち時間は同じでもイライラせずに 待つことが出来るのではないかと思っています。
患者さんが少なくて、閑古鳥が鳴くような状態になり、行列が出来なくなるのは困りますが、 出来るだけ皆さんに快適な医療サービスが提供出来るようにしたいと思い、いくつかの試みをしています。
第26号より