3月26日に看護師国家試験の発表がありました。今回は、井上真利子さんと菊池千枝さんが合格しました。この3月に八戸看護専門学校通信制課程を卒業し、看護師を目指して放送大学に入学してから5年で達成しました。おめでとうございます。
子どもたちが勉強する場合もそうですが、大人が仕事をする場合にも、その結果が何らかの形で残せたらといつも思っています。形に現わすことができれば強烈な達成感が得られ、自分が行ったことに満足感が得られます。そして、次にまた何かをしようという気持ちが起こってきます。私は、准看護師の資格を持っている人たちに、その何らかの形として「看護師資格を得ること」はどうかと提案しました。今回、それが形として現実のものになったというわけです。
ここで話が現実的なことになります。私の医院には看護職員が10人います。3月までは、3人が看護師で、7人が准看護師でした。1人は看護師として採用しましたが。2人は沢田内科医院で准看護師から看護師になりました。この2人も、今で言えば社会人入学のようなもので、准看護師になって何年か後に看護学院に入学させました。今回2人が准看護師から看護師となり、3年後には全部で8人が看護師となる予定です。准看護師と看護師は給与基準が違います。せっせと看護師資格をとらせた結果、職員の給与費が大きくなってきますので、沢田内科医院の財政状況は大変なことになりそうです。
私は、誰かが勉強している状態を保てれば、看護の内容が向上していくと思っています。そして、医院の医療レベルが上がれば財政状況も好転していくと思っています。結果的に、沢田内科医院にとっても、通院してくれる患者さんにとっても、両方に利益になると信じています。最初から完成された体制で始めればいいようなものですけど、自分たちが仕事をしながら育って行くことに意味があるのではないかと思っています。
さて、もう一人のチャレンジャーである清野法子さんは、来年に持越しです。国家試験の結果は、点数が記載されて受験生一人ひとりに送られてきます。この結果と国家試験の内容を検討してみると、合格までほんの少しでした。1年間、じっくり勉強して来年に備えます。来年にご期待下さい。頑張ります。
第51号より