お葬式をどうするか
ひろさちや著、PHP新書
★★★★☆
2001/01/10 掲載
お葬式には、死体の処理、霊魂の処理、遺族の心の整理、という三つの役割があります。キリスト教、イスラム教、仏教では拝む時の対象が違います。アメリカにいた頃、遺体の話をした時に、キリスト教の彼らは遺骨を「ashes」と表現し、日本のように骨が残るような火葬はしていないようです。このあたりが、臓器移植の考え方に関係しているのではないでしょうか。死んだ後の霊魂の考え方、供養の考え方、お寺の役割など、今まで深く考えていなかったことに対してヒントになります。