泪壺
渡辺淳一著、講談社
★★★★☆
2001/07/01 掲載

渡辺淳一にはめずらしい短編集。本の題名にもなっている「泪壺」の教えるものは?主人公は亡くなった妻の遺骨を混ぜて作った壺を部屋に置いて暮らしていた。親しくなった女性は遠ざかり、婚約した女性は交通事故で亡くなった。それとともに妻の涙のように見える浮き上がった壺のしみは消えていく。他に5編。