平成26年の仕事で大きく変わったことは、ピロリ菌の治療で忙しかったことです。ピロリ菌の治療は胃と十二指腸潰瘍の患者さんにだけできたのですが、昨年春から慢性胃炎の患者さんでも行うことができるようになりました。
平成26年1年間で、約1,900件のピロリ菌の検査を行い、実際にピロリ菌の治療をした人は約600人でした。最終的にピロリ菌を除菌できなかった人が5,6人います。胃内視鏡検査は1,839件でした。ピロリ菌がいなくて胃粘膜萎縮がない人たちは胃癌になる可能性が非常に低いので、胃がん検診の意味での胃内視鏡検査は3年に1回としています。胃内視鏡検査数は、これ以上増えると外来診療に差し支える状態です。
もう一つ診療する上で重要視している大腸がん検診は1,228件でした。114人が便に血液が混じっていると判定され、8人に大腸癌が見つかりました。まだ最終的な結果が出ていない人もいますが、ほぼ例年と同じくらいの大腸癌が見つかっています。
毎年、最後の診療日に忘年会を行っています。この日にはみんなが集まり、何年か前から一人ずつその年の感想を述べたり新年に向けた決意を表明したりします。今年は12月27日でした。菊池千枝さんが夜勤で欠席、井上真利子婦長が急に体調不良となり、スマホでメッセージでの参加となりました。その他の人たちは全員出席でした。
医療機関ですから『Do no harm(害を与えない)』が基本的な原則です。今年も大きな事故もなく過ごしました。肉親を亡くした人や大きな病気に見舞われた人もいましたが、職員自身は特別な事故もなく、仕事の上でも事故もなく過ごせたことが一番よかったことでした。いいことはたくさんあって書き切れません。
新人職員は、1月から給食の笹森花菜さん、12月1日から斉藤優香さんと木村友美さんが加わりました。退職した職員はいませんでした。これで私も含めて職員数は29人となりました。今年は開業してから20年です。沢田内科医院はまだ発展途上です。
第85号より