医療崩壊
保阪正康著、講談社
★★★★☆
2002/04/22 掲載

あふれる医療情報の質を問題にし、専門家と患者の間をつなぐシステムがないことを指摘し、IT革命が進んだ場合の利益と危険性、医療政策が変わってきたことによる病院経営の変化、高齢化社会に伴う老人医療と介護保険の現実と将来、臓器移植や再生医療に伴う死生観、医療事故はなぜ起こるかなど、現代医療が抱える問題点を明確にし、今後の日本の医療の方向はどう変わるかを論じている。